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闇を暴く もっと光を: 亀井静香

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疑惑だらけの代議士 亀井静香の虚像と実像 (草野洋の週刊仕置人より)


■ 亀井静香の虚像と実像(1)
石原慎太郎を“ポスト小泉”に擁立か


“亀井派の結束力にかげり”とか“求心力の低下”とこのところ亀井静香は何をやってもダメ。それでもご本人は、イノシシみたいに“権力の座”に猛進して いる。しかし政治の世界は一寸先が闇といわれ、凋落傾向の亀井派がまた息を吹き返さないとは断言できない。しかし、かつて石原慎太郎を総裁選に担ぎ出した という経緯もあり、今まだ“ポスト小泉”に石原を擁立しようと動いている。

なにしろわが国の総理大臣小泉純一郎は、“アメリカ盲従”“民営化路線の失敗”“靖国問題”など内政も外交も行き詰りをみせている。昨年9月の内閣改造 で、また亀井は冷や飯を食わされた。亀井の自民党三役入りを小泉に“推せん”した森喜朗も面子を潰された。これに怒り狂ってしまった森は、亀井に自分の無 力を詫びたにちがいない。

   絶頂期の亀井と村上(KSD事件で逮捕)
「志師の会」結成総会後の2人

一方、党の要職にも閣僚にも入れなかった悔やしさをポスト小泉に奔走することでしかまぎらわすことができない。亀井がポスト小泉として石原を積極的に推 す理由は、総裁選で二度も惨敗した亀井が、石原を擁立することで、どうしても自民党幹事長のポストに坐り、その後の総裁選への足場を固めたいから。

昨今の石原の発言は小泉のような、上手く的からずらす“はぐらかし発言”と違い、「排他的経済水域」内に中国の調査船が出没するや「あそこが日本領土で あることを実証してやる」と公言し、沖ノ島周辺で定置網漁を実施することを宣言した。また、北朝鮮が横田めぐみさんの遺骨捏造問題に対しては「ああいう悪 しき政権は自滅したらいい」と発言し、北朝鮮のミサイル攻撃など、日本への報復についても「それをやった瞬間、あの国は袋叩きに合って滅びる」と過激で、 地方自治体の首長の発言というより、総理総裁そのものの発言。こうした石原の歯切れの良さにひきかえ、小泉外交の弱腰に国民はイラ立ちをみせているだけ に、石原に対する期待が集まっている、と亀井らはみている。

「郵政民営化を改革の旗印に掲げる小泉政権にとって、次の通常国会で民営化法案が抵抗勢力の猛烈な反対で頓挫する事態にでもなれば、追い込まれた時点 で、解散という伝家の宝刀を抜きますよ」(大手新聞政治部記者)亀井が、後藤田正晴らとよくテレビに出てくる元代議士の野中広務と気脈を通じていることは 確かで、古賀誠も野中の子分。

そこへ前回“仕置人”が“末期症状”と書いた加藤紘一を加え、策士亀井静香は、その金力にモノを言わせて、“石原政権”実現に血まなこになっていて、そのためにも“資金”はいくらあっても足りないだろう。


■ 亀井静香の虚像と実像(2)
“似て非なる”亀井ファミリー会社

前項で述べたように、総理総裁への野心を持つ亀井は、衆、参50人からの亀井派の領袖として資金が必要で、金の匂いがするものにはダボハゼのように食い つく。亀井には“ドン亀”というニックネームがあるが、“仕置人”などは、「貧欲な亀井」、すなわち“ドン亀”と思っている。したがって「建設大臣」、 「運輸大臣」など利権の多い省庁の大臣になる。そこで高級官僚は所轄の特殊法人や公益法人に天下る。

例えば「道路公団」や旧「住宅公団」(現都市再生機構)などに総裁として天下りしようものなら、亀井は自分の“関係会社”を工事に参入させ、受注する。そうした時に出てくるのは「(株)ジェイ・エス・エス」( 千代田区平河町 ・鶴谷敏明社長)と「(株)ジャパン・セキュリティ・サポート」(鶴谷敏明社長)である。この両者の社長の鶴谷は、亀井とは東大の同級生で「サポート社」の“監査役”に名を連らねているのが亀井の女房の「亀井けい子」である。

右側のマンションの一室(左)にある「ジェイ社」

そして 千代田区 平河町の「ジェイ社」を訪ねると8階建てのマンション風の建物の一室にネームプレートはあったものの、その603号のインターフォンを押しても応答もな く、誰も出て来ない。それもその筈で、「ジェイ社」の実態は、 新宿区 左門町の“四谷警察署”の隣りの9階建てのビルの中にあった。ここには「亀井けい子」が監査役を務める「サポート社」があり、いわば亀井のファミリー会社 がこのビルに同居している。ところがこのビルには看板は一つもなく、入口もロックされているという、不可解なビル。


四谷警察署のトナリのこの(中央)ビルに「ジェイ社」と「サポート社」が同居している


亀井の“マネーロンダリング”会社で双方とも「JSS」と読ませるところがワル知恵

「ジェイ社」は資本金1億円で、そのうち5000万円は「JAL」が出資していたが、その後「JAL」は子会社の「グローバルビルディング」に移譲した。一方の「サポート社」は資本金1000万円で平成6年3月に設立されている。

会社謄本によると「サポート社」は「ジェイ社」とほぼ同様の<目的>だが、「高速道路の工事管理に関する業務」が欠けているだけで、同種の 業務内容の会社を同居させている意味が不可解。そこで社長の自宅に取材の電話を入れたが、社長の鶴谷は「ノーコメント」に終始した。


■ 亀井静香の虚像と実像(3)
「JAL」の“アルバイト客室乗務員”採用計画を潰す

もう少し「ジェイ・エス・エス」という会社について述べるが、資本金1億円は前項で述べた通りだが、従業員は800人。設立は昭和63年2月。その<目 的>には「警備業法に基づく業務」、「海外における邦人の身体・生命・財産及び日系企業の財産・企業活動に関する安全対策の調整及びコンサルテーション業 務」など、9項目に及んでいる。「ジェイ社」のホームページを検索すると、<ハイジャック防止等検査>は、「神戸空港」(国内線)。< 受託手荷物検査>は、「成田空港」(国際・国内線)、「関西空港」(国際線)、「那覇空港」(国内線)で業務を行っていることが記されている。

この他、昨年4月から「羽田空港」にも営業所を設けているが、これが“天王洲”の「JAL」本社の一角にある、というのだから、公共性の高い航空会社と しては大変な“優遇ぶり”で、しかも“国会議員亀井静香”の企業なのだからゆ着し過ぎではないのか。もっとも「ジェイ社」に対する「JAL」の5000万 円の出資も、亀井から出資を依頼して実行されたものであり、亀井本人も「自分が産みの親」を自認している。

いやしくも、国会議員たるものが、一企業に出資を依頼すること自体、下劣な人間性をむき出しにしたものでモラルの欠如も著しいのだが、それを聞き入れた 「JAL」の幹部も企業を私物化したことになる。それが取締役会で了承されたのであれば、「JAL」は2番目の大株主となっている糸山英太郎とともに、厄 介な奴らの食いものにされてゆくだけだ。「これではいけない」という“良識派”が「JAL」にもいたらしく、平成5年秋の「関西空港」の“開港”を睨ん で、「JAL」が100パーセント出資の新しい警備会社を設立しようとした。この企画を知った亀井は激怒した。そして平成6年6月30日、亀井は運輸大臣 に就任するや、「JAL」の“アルバイト客室乗務員”の採用計画にいきなりケチをつけた。

この採用計画が、本当に安全上問題があるかどうかの検討もなく、運輸大臣の“強権発動”で計画の撤回を迫った。この採用計画は、「JAL」が時間をかけ て検討し、旧「運輸省」当局も了解していた。亀井は「緊急時の一体感に欠ける。絶対に認めない」と言い張っただけでなく、指示に従わない会社は「増便の認 可などで対応せざるを得ない」とまで言明した。「JAL」は、4年間で700人を採用する予定だったが、「年末までに新しい雇用条件」を検討すると亀井の 剣幕に屈服した形で、この計画を引っ込めてしまった。

“アルバイト客室常務員”の採用計画を潰したものの亀井の怒りはこれで収まらなかった。

亀井は同じ8月末に、今度は「JAL」の「ドリームエキスプレス」に噛みついた。これは、機体に「ミッキーマウス」を描くというアイディアで、それでも「JAL」は2年間ぐらい飛ばしていた。「JAL」は「人気獲得のためのアイディアなのに」と困惑した。

「自分が産みの親だ」と公言してはばからない亀井は「ジェイ社」に5000万円出資させておきながら、ここまで「JAL」を“恫喝”するのだから普通の神経の持ち主ではなく、なまじ権力を持っただけに“気狂いに刃物”で、暴力団よりタチが悪い。

■ 亀井静香の虚像と実像(4)
「那覇空港」警備業務に喰い込んだ「ジェイ社」

 平成13年5月6日付『朝日新聞』朝刊一面トップ記事に「航空三社談合を指示」、「那覇空港の検査・警備業務」、「自民3議員口利き」。

こんな見出しで『朝日』は、那覇空港の手荷物検査業務などで、航空3社が、受注業者に“談合”を指示していた事実が報じられた。その報道によると、「那 覇空港」の国内線手荷物検査業務の委託先が「ジェイ社」に決まった直後の平成10年10月、当時“沖縄開発庁政務次官”だった衆議院議員、下地幹郎は、 「ジェイ社」に決定したことを報告にきた航空3社の幹部を「ふざけるな。実績がないところが来ておかしいじゃないか」と怒鳴りつけたという。

<同空港の手荷物検査業務は、沖縄綜合警備保障が25年にわたって受注してきた。突然東京の業者に仕事を奪われる格好になった沖縄綜警は、下地幹 郎氏に業務継続できるよう頼んだ。下地は、同じ派閥で、北海道・沖縄開発庁長官を務めた鈴木宗男氏にも協力を求めた>(『朝日』より)ここに“仕置 人”が入手した関連の文書がある。

それは、平成10年7月16日付の定期航空3社(JAL、ANA、JAS)による「複数社より受注希望があった場合の対応要領」と題するもので10項目 にわたって業者の受注意志の確認や「三社会」との質疑応答などの他、見積り合わせの日程までが示されている。

また、平成11年1月18日付の「那覇空港における航空保安検査会社の選定経緯とその後の事情について」と題する文書には次のように記されてい る。<10月6日 三社会として平成11年度の業者を最終決定。品質、価格、地元との関係等を総合評価し、航空三社の統一見解としてJSS社に決 定。

ただちに各業者に通知>ここに記されている「JSS社」とは「ジェイ社」のことだが、この当時「ジェイ社」は、沖縄に営業所もなく、保安検査員もいなかった。そこで「ジェイ社」は「沖縄綜警」からの“引き抜き”を実行したという。



■ 亀井静香の虚像と実像 (5)

“審査不合格”の「ジェイ社」に“温情”の「道路公団」

「日本道路公団」は、平成12年6月8日、東京都から神奈川県にかけて延びる有料道路の“第三京浜”と“横浜新道”“横浜横須賀道路”の交通管理業務の入札に先立ち、入札参加資格を問う審査を始めて実施した。

これに「ジェイ社」を含む3社が参加した。この“交通管理”は、道路をパトロールして、交通事故や落下物を処理し、渋滞情報を「道路公団」の交通管理室 に伝える業務。そこで審査の基本となるのは、「公団の示した条件」に沿って、交通規制を手順どおりにできるかどうか、というもの。これに「ジェイ社」だけ がパスできなかった。

すると「公団」は、翌日、「ジェイ社」の担当者を「公団」の第一管理局( 川崎市 )に呼び、最初の審査で間違っていた点や正しい規制方法、手順などを教えた。そのうえで、16日に最初の審査と同じ内容で再審査した。「ジェイ社」はこれ に合格して指名通知を受け、3社が参加した7月27日の入札で落札に成功した。これを称して“インチキ”という。こうして1億200万円、12年度が2億 1900万円、13年度が2億700万円、そして15年度も1億9200万円を「ジェイ社」は受注した。

「ジェイ社」が参入するまでは、交通管理や料金収受業務は「公団」のファミリー企業以外から受注できなかった。他に受注したのは「ジェイ社」だけだとい う。平成11年に建設大臣に就任した亀井は、「公団」が発注する交通管理や料金収受業務を外部に開放すると“オドシ”、「ジェイ社」がその直後に受注した ことから参議院運輸委員会で問題となった。

問題になったのは異例の「再審査」という“温情”は、亀井の“圧力”によるものではなかったのか、という疑問から、「東京地検特捜部」は、現職の施設担 当理事を含む広範な「公団」関係者から事情聴取を行った。この捜査は、東京地検特捜部・直告一班が担当、並々ならぬ意欲をうかがわせたが、結局、頓挫して しまった。亀井に迫る検察の足音は、幾度となく近づきはするが、いつの間にか遠のいてしまう。
亀井静香の虚像と実像(6)
亀井に多額献金の不動産業者が“逮捕”

南青山3丁目に、約1400坪の“有名物件”がある。(カット参照)この“有名物件”に群がったのは「リクルート」のダミー、旧「協和銀行」のダミー、 コーヒーや金融業の「ユニマット」のダミーなど、そうそうたる“ダーティー企業”が、少しでも高値で売却しようと虎視眈々。したがって全体がなかなかまと まらない。

「デューク・ヘッドクオーター」( 港区高輪 ・金沢幸雄社長)という不動産会社が、2002年7月に、この土地の中心部の約55坪を12億5000万円で買収した。これは途方もなく高い買い物だった。



   矢印の太枠部分が「デューク社」所有だった

通常では、こんな土地に不動産屋が手を出すわけがない。すると、この土地に隣接する800坪を、2003年7月30日にUR都市再生機構(旧都市基盤整 備公団)(伴のぼる総裁)が買収した。「UR」が買収した800坪は、この“有名物件”の約半分ていどで、残りの部分は虫食い状態の土地。それでも 「UR」の広報では、全体をまとめて土地の有効利用に役立てます」と胸を張る。

つづけて「南青山3丁目における都市公団の介入は、平成10年度の“総合経済対策”の一環としてはじまった“土地有効利用事業”に基づいたものです」と も言った。ところが「UR」がこの土地を買収した直後の03年11月10日、冒頭に記した「デューク社」が、21億円の所得を隠し法人税約6億4000万 円を“脱税”した、として東京地検特捜部は社長の金沢幸雄を逮捕、起訴した。

そして金沢が“脱税”で逮捕された翌々日の新聞には<亀井静香に300万円寄付、脱税容疑の会社・社長パーティー券も>という見出しの記事があった。

<政治資金収支報告書によると、金沢社長は、亀井氏本人が代表の「亀井静香後援会」(東京 千代田区 )に00年10月20日付と01年10月31日付で150万円ずつ寄付していた。また01年に、「志帥会」のパーティー券を金沢社長が50万円、同社とし て150万円購入していた。個人献金の時期は脱税容疑の時期と一部が重なっていた。>とある。

    「そんなに献金もらっとったかなぁ」

したがって献金300万円の他にパーティー券だけでも250万円購入していたということになる。どだいパーティー券など親しくしている後援者でも10枚 ていどの購入が常識で、200万円も買うというのは、その政治家へ何かを依頼して成功したとかの利害関係にあったと見られる。この“有名物件”に古くから 係わってきたある不動産ブローカーは、亀井と金沢の関係を次のように絵解きをしてくれた。

「デュークの金沢は亀井を通じて都市公団(当時)に話を持ち込んでいる。金沢らは、全体を都市公団にまとめさせて、まとまったところでディベロッパーに 転売するんです。表向き都市公団は入札でやることになっていますが、亀井とデュークで容積率を700%から1000%に4割アップする。つまり都市公団総 裁の伴が建設省事務次官時代に亀井は建設大臣だった。デュークから億単位の裏献金を取っているといわれる亀井が、容積率をアップするためには亀井と密接な 石原知事を使う。それを裏付けるように浜渦副知事、亀井の秘書井上らとデュークの金沢の3人がよく一緒に飲んでましたよ」


■ 亀井静香の虚像と実像(7)
「住都公団」への“口利き”で秘書に疑惑

2000年6月30日、元建設大臣中尾栄一が東京地裁特捜部に逮捕された。当時、東京地検は許永中の関連捜査を続けていて、疑獄事件を扱う「特殊直告一 班と二班が合同」で捜査に当たり、加えて脱税などを摘発する財政経済班の検事らも合流、40人近い第一線検事による大捜査網を敷いた。

東京地検の狙いは、中尾栄一の逮捕に端を発したゼネコンと政官の癒着の解明だった。問題になった「若築建設」が中尾にワイロを渡した96年5月から10 月にかけて、旧「建設省」の高級官僚が接待を受けていた。接待の場所は向島の料亭で、96年7月に旧「建設省」官房長だった伴のぼるが事務次官に就任した 人事移動の際にも中尾とともに接待されていた。この伴が事務次官時代、亀井が建設大臣に就任した。


     疑惑だらけの亀井静香

余談になるが、伴が事務次官に昇格するまでの前任者は、一昨年国会に参考人招致され、国交省大臣に道路公団総裁の職を解かれた藤井治芳で、「若築建設」 から600万円が振り込まれていたことが判明した人物。前述したように、亀井が建設大臣時代の事務次官であってみれば、役所の事務方のトップとはいえ、大 臣には服従せざるを得ない。

まして向島の料亭で「若築建設」の“毒饅頭”を食べたほどダーティーなご仁であれば推して知るべし。東京地検特捜部は“亀井逮捕”まで視野に入れて、 00年4月23日に亀井本人と“金庫番”といわれる秘書の高橋志郎と2人から事情を聴くべく連絡したが、亀井はこれを拒否している。やむを得ず高橋を五反 田にある東京地検特捜部の分室で3時間にわたって事情聴取したという。この事情聴取は「住都公団」の警備業務に係るトラブルだったという。

当時、伴は「住都公団」の副総裁。亀井が大臣時代は、高橋は“大臣秘書”という立場で伴は事務次官だった。その伴が「住都公団」副総裁に天下りしたこと により、高橋は「伴副総裁に口を利いて仕事を紹介してやる」と地元の警備会社に声をかけ、企業から“紹介料”を受け取っていた、のだという。

神奈川県内の“口利き”を依頼した警備会社は、当然ながら「住都公団」の警備を受注できると期待したが実現しなかった。その受注できなかった警備会社が 横浜地検に告発した。亀井は当時は自民党政調会長の要職にあり、その秘書が“詐欺まがい”のウソを言ってカネを取った、というのだから東京地検特捜部はこ れを亀井に関する疑惑解明の突破口とみて色めき立った。

この告発は、もともと横浜地検に持ち込まれたものを、横浜地検がわざわざ東京地検に告発し直すよう説得、高橋を五反田に呼んで事情聴取したものだった。


■ 亀井静香の虚像と実像(8)
仕手集団「コスモポリタン」との株取引


いわゆる“カネ”にまつわる疑惑が、これほど多い政治家はいないだろう。亀井の金集めは、警察権力を背景にしたものと、政治権力を背景にしたものの2通りあると“仕置人”は思っている。そして“恫喝的”要素が強い。

このシリーズの「第7回」までは比較的新しい範囲のものだが、79年に代議士になって10年ほどたったころから、亀井の“カネ”にまつわるスキャンダル が“台頭”してきた。十数年前に行方不明となり、今だに消息がわからない池田保次という男は、仕手集団の「コスモポリタン」(本社大阪)の代表者だった。 『読売新聞』(89.10.6)社会面に<株買取りさらに13億円余>、<亀井代議士から5割高で>、<亀井氏は関与否定>とある。

そのリード記事には次のように書かれてあった。<破産した仕手手集団「コスモポリタン」(本社・大阪)グループと亀井静香・自民党代議士(52)(広島 3区)の株取引をめぐる疑惑で、同グループが昭和62年8月、東証一部上場の環境設備メーカー「タクマ」(本社・大阪)の約60万株についても、当時の株 価より約4億円も高い総額13億4千万円で亀井氏から買い取っていたことが6日、読売新聞の調べで新たにわかった。

すでに判明している別の仕手株2銘柄の5億円買い戻しと同様、時価の4~5割高。亀井氏は関与を否定している。コスモの破産管財人は「常識では考えられない、不自然な取引」として亀井側に説明を求める。



    当時この問題を報じた新聞


この株取引に関しては「私も秘書も一切タッチしていない」と否定のコメント。亀井は、それまでも“株取引疑惑”があり、それは88年2月に、東証一部上 場の「シロキ工業」と「オーミケンシ」の株の計38万株を相場より約1億6000万円高い計5億円で「コスモポリタン」側に引き取らせたことが明らかにな り、亀井は管財人に差額の金額を返還している。この「コスモポリタン」と肩を並べるダーティーな株の買い占め集団に「コーリン産業」の小谷光治という人物 がいた。小谷は、航空測量やコンサルタントの大手「国際航業」( 千代田区 )の株を盛んに買い占め、これに便乗していたのが自民党大物代議士の三塚博だった。三塚の他にも「国際航業」には中曽根康弘、斉藤邦吉、津島雄二、稲村利 幸などの国会議員が関与、攻める側と守る側とが入り乱れていた。


   亀井が仲介料2000万を“取った”時のことを書いた『朝日』(90.5.27)

こういう修羅場に鼻の利く亀井は、「国際航業」の社長桝山明サイドを批判していたミニコミ紙社長と増山を手打ちさせた。そこで「国際航業」の経理から 2000万円の支出があったことから明るみに出た。それを知ったミニコミ紙社長は亀井攻撃を始めたが、ある時“仕置人”が直接ミニコミ紙社長に確認してみ たが「自分はビタ一文もらっていない」と断言していた。そうだとするならば、ここでも亀井は“事件屋”的な動きの中で2000万円フトコロに入れたことに なる。


■ 亀井静香の虚像と実像(9)
「学会が政権に影響力を持つのは危険」と吠える

1993年(平成5年)の総選挙で野党となった自民党は、細川連立政権で政権についた「公明党・創価学会」への批判を始めた亀井静香は、当時自民党幹事 長だった森喜朗と“衝突”した。「創価学会」攻撃を目論んだ自民党のミニパンフレットに「新進党を支配しているのは創価学会です」という原案があったが、 森は「表現が過激すぎる」と指摘、議論を重ねた結果「旧公明党」という表現に落ちついたといういきさつがある。


「創価学会」批判の急先鋒だったが今は・・・


国会、地方議員を問わず、個人的に「創価学会」や公明党と人脈がある者は多い。したがって、あまり露骨な表現は避けた方がいい、との配慮があった。95 年の参議院選挙のあと、党組織本部長となった亀井は「だから参議院は負けた。ここまできて、まだ創価学会とうまくやろうなどと考えている人は、どうぞ新進 党に行ってもらって結構です」と吠えたという。この前年の94年5月24日の衆院予算委員会で亀井は、「公明党」と「創価学会」の「政教分離」をとりあげ た。自民党は、政権の座から転落していて、これは“一・一ライン”(小沢一郎新生党代表幹事と市川雄一公明党書記長)にヤラレタ、という記憶がつよい。

したがって自民党は、6月には、党内の亀井静香が代表を務める「憲法20条を考える会」が中心となって、学者、文化人やほかの教団を巻き込んで、「創価学会」包囲網の「四月会」(俵孝太郎代表幹事)を発足させた。


当時の新聞報道

なぜ自民党が「創価学会」攻撃にこだわるかといえば、自民党政権時代は自・公・民でやってきたのに、前年6月の宮沢内閣不信任決議案成立までの過程で、「一・一ライン」に完全にしてやられた。これに何とかくさびを打ち込みたい。

それには「公明党を攻めるしかないし、それには創価学会を揺さぶるのが一番効果的だ」ということだった。だがしかし、自民党は、旧竹下派などの多数の議 員が「創価学会」から支援を受けていた。そして“反自民”に転じた当時でも、非公式の支援を受けていることは、自民党選挙対策関係者も認めていることか ら、「創価学会」攻撃の急先鋒だった亀井静香が、「創価学会」名誉会長の肉声のテープを予算委員会で公開しようとした時、「前例がない」と委員長の深谷隆 に制止された。

このテープ公開を制止した深谷隆も、実は「創価学会」の応援で当選したこともあったというのだからややこしい。

■ 亀井静香の虚像と実像(10)
“刺客”ホリエモンに唖然たる亀井

このところ、8月8日の衆議院解散後の政局は大荒れ。9月11日の総選挙に向けて各党はそれぞれの独自色を出して選挙を戦おうとするが、強権(狂犬)総理の小泉純一郎の次々にくり出す“刺客”に話題をさらわれ、いまひとつ精彩がない。

とくに同じ自民党員でありながら「郵政改革」に立てついたばかりに、前環境大臣の小池百合子を“刺客”として向けられた10区の亀井派・小林興起の ショックは相当なもの。加えて、このところ広島6区の亀井静香の選挙区に、あのホリエモンこと堀江貴文を小泉は“刺客”として送り込むという。

ホリエモンは、現在(8月21日)無所属で出馬の意向を示しているが、当選した場合は相当な条件をつけて自民党に入るものと思われる。この“ホリエモン刺 客”について亀井は、「政治は金もうけの場ではない。堀江氏は強者の論理を貫徹する政治をやるために政界に出るのではないか」と言った。この言葉を“仕置 人”は、そのまま亀井に返しておく。

「噂の仕置人」の読者は、これまでのレポートでもおわかりだろうが、亀井静香こそ「金もうけと強者の論理で警察権力を利用し、“建設、運輸”といった利 権の多大な役所の大臣を経て、一方では金力で派閥をつくり、その力を誇示してきた。しかし、冠に“村上、亀井派”とし結成当初からの村上正邦は汚職事件で 逮捕。次に“江藤隆美”を冠につけた“江藤・亀井派”としたが、前回の総選挙で江藤は政界を引退してしまった。その後の“亀井派”からは、歯の抜けたよう に脱藩者がつづき、分裂、求心力を失ってしまった。



 記者団に“ホリエモン刺客”を聞かされて茫然自失の亀井静香


そして去る8月15日、亀井はついに“亀井派”会長を辞任、その後“橋本派”の綿貫民輔らと5人からなる「国民新党」という新党を結成した。“亀井派” 内には、亀井が「解散は500パーセント無い」と大言壮語したにもかかわらず解散となったことに対して若手から不信をかい、すでに“亀井派”は分裂から崩 壊の危機に貧している。


“郵政改革”に反対したばっかりに、次々と小泉が放つ“刺客”におののいている立候補者は多い。その中でも小泉の亀井に対する報復は、男に捨てられた女の情念の復しゅうにも似て、“そこまでやるか”というもの。

そして亀井の脳裡にこびりついて離れないのは、万が一にも落選の浮き目を見て“ただの人”となった場合、これまで犯してきた悪業の数々が、捜査当局に よって白日のものと曝されることで、当分は脅えつづけるだろう。そのためには、ホリエモンには勝利してもらいたいのだが、いかんせん地方都市で若者が少な い広島6区であってみれば、これまた至難のわざである。

■ 亀井静香の虚像と実像(11)
“亀井凋落”で「橋梁談合」政界ルートへも飛び火か

「仕置人」は、この「亀井静香の虚像と実像」の第5回に“審査不合格”の「ジェイ社」に温情の「日本道路公団」を載せている。ここに出てくる「ジェイ社」とは亀井のファミリー企業で、不合格となった「ジェイ社」に温情をかけた「日本道路公団」が、再審査で道路管理業務への入札をパスさせて受注させたというものだった。

この受注が平成12年6月だったことから、平成11年に建設大臣に就任していた亀井が「“圧力”をかけたのではないか」ということで参議院運輸委員会で 問題になり、東京地検特捜部が「日本道路公団」の理事をはじめ、関係者から事情聴取を行った、という経緯がある。

この捜査は、東京地検特捜部が並々ならぬ意欲を伺わせたが結局頓挫してしまった。この度は、「日本道路公団」発注の鋼鉄製橋梁工事を巡る談合事件で、 「公団」が組織的に談合に関与していた疑いが濃い、として去る8月19日には「官製談合防止法」の適用を視野に、「公正取引委員会」が関係者の事情聴取に 乗り出すことになったが、この一連の談合事件では“政界ルート”が手つかずのままで欠落している。


  逮捕された「公団」副総裁の内田道雄

「道路を握ってこそ一人前」と言われるほど自民党政治家の利権の中核である「日本道路公団」を摘発したのに、“政界ルート”に手をつけられないほどの“政 界”と“検察”に癒着があるのか。自民党“道路族”のドンといえば参議院幹事長の青木幹雄と、逮捕、起訴された副総裁の内田道雄が良好な関係だったという し、他には古賀誠、扇千景(元国交大臣)。そして元建設大臣の亀井静香は、先に更迭された前総裁藤井治芳とのパイプは太かった。ところが小泉政権の誕生後 「日本道路公団」の民営化が政権の目玉の一つとなり、「民営化委員会」によってその隠ぺい体質が嫌われ、藤井は追いつめられてしまった。つまり、藤井の更 迭は亀井に対する小泉の宣戦布告であり、多くの道路族を抱える大派閥橋本派への揺さぶりでもあった。


  「公団」に巣食う亀井静香と古賀誠

小泉が所属する森派会長の森喜朗をもってしても説得できず「変人以上の変人だ」とか「もうサジを投げたよ」といわせしめるほどの小泉の意思の強さは、勘 ぐれば、「日本道路公団」民営化のプロセスで、橋本派の道路族や亀井の急所を握り、“検察”にリークする体制をとっている。したがって“検察”は“政界 ルート”を意図的に外しているとしか思えない。だとしたら「イレズミ大臣」の異名をとった小泉の祖父にもまして“ケンカ上手”であり、参議院選挙に向けて “刺客”を“郵政反対”の造反組に放つといった荒業は「自民党をぶっ壊す」という並々ならぬ覚悟によるもので、それが“強権”だ“独裁”だと批判する側の 急先鋒が亀井静香である限り、説得力を持たなくなっている。

■ 亀井静香の虚像と実像(12)

右翼大物を「道路公団」へ亀井が橋渡し?!

2005年5月、「東京ディズニーランド」を経営する「OLC」(オリエンタルランド)が、全国の右翼団体で組織する「全日本愛国者団体会議」名誉議長 で、元指定暴力団松葉会最高顧問である志賀三郎の実兄が代表取締役を務めた「中央興発」に清掃業務を発注していたことが『読売』のスクープで公になった。

そして8月には、その志賀三郎が62,5パーセントの筆頭株主だった「常睦道路サービス」( 福島県いわき市 )が、「日本道路公団」関連の「(財)道路サービス機構」が管理する「SA」(サービスエリア)や「PA」(パーキングエリア)の清掃や売店業務を、すべ て随意契約で受注していて、その受注額が110億円にものぼっていたことが明らかになった。

「OLC」と志賀三郎の件を報じた『読売』(05.5.20)


<ただし、同社に売店業務を委託するようになった詳しい経緯に関しては、「道路管理能力があったと判断したため」と述べるにとどまり、両業務の契約額についても、「情報公開の義務はない」として明らかにしていない。>『読売』(05.8.6)
、というように“委託するようになった経緯”については「公団」側は隠している。

「日本道路公団」から5人も天下りしている「道路サービス機構」が、清掃業務や売店業務を発注する際、受注する企業の大株主や役員名を確認し、会社の概 要を調べるのは発注者側のイロハのイ。その時点で志賀三郎が62,5パーセントの大株主であることがわからなかったとは言わせない。なぜなら、そこには郵 便貯金や簡易保険などの国民のカネが注ぎ込まれているからであって、それが志賀三郎らの活動資金となっていて、これは「日本道路公団」による“利益供与” ではないのか。

しかも「常睦道路サービス」には「日本道路公団」から3人も天下りしているというのだから何をかいわんやである。そこで、一体どうして志賀三郎が「道路公団」に食い込んだのかが興味あるところだが、ある右翼団体関係者は次のように明かしてくれた。

「あれは亀井静香ですよ。亀井はさまざまな事件に関与してきた。その度に右翼の攻撃にあう。そこで志賀三郎に保険をかける意味で道路公団の藤井総裁を通じ て利権を与えた。現に志賀さん自身が、“亀井は俺の舎弟だ。高速道路のサービスエリアの売店の権利などを世話してくれている”と語っていますからね」

これではやっぱり「日本道路公団」に巣食っている“政界ルート”も“検察”に着手してもらわなければ“九仞の功を一簣にかく”ことになり、後顧の憂いを残すことになる。
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原発利権の黒幕(グラフ)



 

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